アンカー効果 (Anchor Effect)

アンカー効果はユーザーが以前に提示された情報(アンカー)に基づいて、後続の情報を評価する傾向がある心理現象のことを指します。UXにおいては、アンカー効果はユーザーがサイト内で価格比較をする場合によく現れます。例えば、商品Aの価格が初めに1,000円と表示された場合、ユーザーはその価格を参照点とし、商品Bが1,200円と表示された場合には、高いと感じる傾向があります。しかし、商品Aの価格が初めに500円と表示された場合には、ユーザーは商品Bの価格が高いと感じることは少なくなります。

アンカー効果がなぜ効果があるのか

アンカー効果機能する理由は、人々が不確かな状況で判断を下す際に、最初に得た情報に頼る傾向があるためです。アンカーとなる情報を意図的に設定することで、利用者の評価や判断を望ましい方向に誘導することができます。

アンカー効果の参考例

アマゾンや様々なEコマースが値段のアンカー効果を利用しています。

Amazon アンカー効果 Anchor Effect UX 例 値段
Amazon.co.jp

参照:Individual Differences in Anchoring Effect: Evidence for the Role of Insufficient Adjustment(2019)

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記事の著者
松下村塾株式会社 代表 ウルフ松陰    Twitter
松下村塾株式会社の代表として、国内外の企業にデータドリブンなグロース戦略とUXデザインを提供。LIFULLやTinderなどの大手企業で成果を上げ、データ活用による成長支援に注力しています。2016年にグッドデザイン賞を受賞し、現在はデータ分析による成長に基づくビジネス書を執筆中。
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