サンクコスト効果 (Sunk Cost Effect)

サンクコスト効果(または沈没費用効果)とは、過去に資源や労力(金銭、時間、エネルギーなど)を投資したことを正当化しようと、さらなる資源や労力を投入する心理的な傾向を指します。

サンクコスト効果 Sunk Cost Effect UX 例

サンクコスト効果がなぜ効果があるのか

ユーザーエクスペリエンス(UX)の文脈では、サンクコスト効果はユーザーがプロダクトやサービスに既に投資したリソースに対する執着を示すことがあります。ユーザーは、これまでに投資したリソースを無駄にしないように、継続的にプロダクトやサービスを利用すること傾向があります。

サンクコスト効果の参考例

従来の教育アプリでは、人間の性質上、目標があっても怠けることがあるため、ユーザーが教育コースからすぐ離脱する問題がありました。しかし、多くの教育アプリはユーザーに月額支払いではなく、前払いの四半期ごとや年間の支払いを促すことにより、ユーザーは支払った費用を無駄にしないために、自分のお金の価値を取り戻すために勉強する動機が向上しました。この沈没費用効果を利用下戦略のおかげで、教育アプリのユーザーのコース完了率が高くなりました。この例は、沈没費用効果をうまく利用することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができることを示しています。

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Masterclass / Duolingoの例
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記事の著者
松下村塾株式会社 代表 ウルフ松陰    Twitter
松下村塾株式会社の代表として、国内外の企業にデータドリブンなグロース戦略とUXデザインを提供。LIFULLやTinderなどの大手企業で成果を上げ、データ活用による成長支援に注力しています。2016年にグッドデザイン賞を受賞し、現在はデータ分析による成長に基づくビジネス書を執筆中。
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