親近性バイアス (Familiarity Bias)

親近性バイアスとは、人が以前に経験したり見たりしたデザインや機能に対して親しみを感じる傾向のことです。これは、人間が新しいものよりも既知のものに対して安心感や信頼性を感じやすい心理的な現象に基づいています。

親近性バイアス Familiarity Bias UX 例

親近性バイアスがなぜ効果があるのか

親近性バイアスが機能する理由は、人が新しいデザインや機能を受け入れる際に、過去の経験に基づいて期待を持つためです。新しいプロダクトやサービスがユーザーにすぐに理解されやすくなるように、デザインに親しみやすさを取り入れることで、ユーザーは適応しやすくなり、結果として使いやすさや満足度が向上します。

親近性バイアスの参考例

ウェブサイトのナビゲーションバーについて考えてみましょう。多くのウェブサイトでは、ナビゲーションバーがページの上部に横に並んでおり、ホーム、サービス、お問い合わせなどのメニュー項目があります。これは、ほとんどの人がこの配置に慣れているため、探している情報をすぐに見つけることができるからです。もしナビゲーションを上部でなく横や下部に配置した場合、ナビゲーションを見つけるのが困難なユーザーが増えると推測できます。

ファミリアリティバイアスを利用したデザインは、ユーザーが迷わず目的を達成できるよう、既知のデザインや機能を取り入れます。これにより、ユーザーは新しいプロダクトやサービスに対して抵抗感を持たず、使い始めることが容易になります。このように、ファミリアリティバイアスを考慮したUXデザインは、ユーザーエンゲージメントと満足度を向上させ、最終的にプロダクトやサービスの成功につながります。

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記事の著者
松下村塾株式会社 代表 ウルフ松陰    Twitter
松下村塾株式会社の代表として、国内外の企業にデータドリブンなグロース戦略とUXデザインを提供。LIFULLやTinderなどの大手企業で成果を上げ、データ活用による成長支援に注力しています。2016年にグッドデザイン賞を受賞し、現在はデータ分析による成長に基づくビジネス書を執筆中。
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