変動型報酬 (Variable Reward)

変動型報酬(Variable Reward)とは、報酬の大きさや頻度が一定でなく、予測できない性質を持つことで、人間の興味や継続性を高める効果がある報酬システムを指します。変動型報酬は「可変報酬」と呼ばれることもあります。

変動型報酬 (Variable Reward) 例

変動型報酬がなぜ効果があるのか

不確実性を含む報酬は、ドーパミンと呼ばれる脳内の神経伝達物質の分泌を促進し、報酬に対する期待感や興奮を高めます。これにより、行動の継続性が向上し、繰り返し行われるようになります。また、変動型報酬は、人間の好奇心や驚きを刺激し、新たな体験や知識を求める欲求を喚起します。

変動型報酬の参考例

ショート動画アプリTiktokはアルゴリズムとUXの性質上、次にどのような動画が出てくるか分からないため、ユーザーの興味を引き、次々と動画を見る行動は変動型報酬の一例です。

tiktok 変動型報酬 (Variable Reward)
Tiktok

モンスターストライクなど、数多くのソーシャルゲームは変動型報酬をゲーム内に取り入れています。変動型報酬の代表と言われる「ガチャ」報酬は、社会問題になるほど効果的な施策だったと捉えられます。

モンスト 変動型報酬 (Variable Reward) UX
モンスターストライク

参考:

Random reward priming is task-contingent: the robustness of the 1-trial reward priming effect (2014)

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記事の著者
松下村塾株式会社 代表 ウルフ松陰    Twitter
松下村塾株式会社の代表として、国内外の企業にデータドリブンなグロース戦略とUXデザインを提供。LIFULLやTinderなどの大手企業で成果を上げ、データ活用による成長支援に注力しています。2016年にグッドデザイン賞を受賞し、現在はデータ分析による成長に基づくビジネス書を執筆中。
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