ドハティの閾値 (0.4秒の壁)

ドハティの閾値(Doherty Threshold)は、ユーザーエクスペリエンスにおいて、ユーザーが0.4秒以上待たされると、興味喪失のリスクが高まる閾値を指します。この閾値は一般的に「0.4秒の壁」とも呼ばれております。この閾値は、ユーザーの操作に対してシステムが0.4秒以内に反応することが理想的であるとし、その範囲内であればユーザーは体験をスムーズだと感じるとされています。ドハティの閾値は、Walter Doherty氏及びAhrvind Thadani氏のIBM Systems Journal(1982)の研究から基づいている値です。

ドハティの閾値 Doherty Threshold 0.4秒の壁 ux 例

ドハティの閾値がなぜ効果があるのか

ドハティの閾値が効果的に機能する理由は、人間の認知プロセスが0.4秒の反応時間を自然で瞬時のものとして捉えることができるためです。この閾値を満たすことによって、ユーザーはタスクに集中しやすくなり、ストレスや疲労感を軽減できます。

ドハティの閾値の参考例

0.4秒以上処理やロードに時間がかかる際、Facebookはドハティの閾値を考慮し、ロード中にスケルトン画面(コンテンツの枠組みだけ表示した画面)を表示しています。これにより、ユーザーはロード時間が少し長くても離脱せずに待機する可能性が上がります。

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松下村塾株式会社 代表 ウルフ松陰    Twitter
松下村塾株式会社の代表として、国内外の企業にデータドリブンなグロース戦略とUXデザインを提供。LIFULLやTinderなどの大手企業で成果を上げ、データ活用による成長支援に注力しています。2016年にグッドデザイン賞を受賞し、現在はデータ分析による成長に基づくビジネス書を執筆中。
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